電気工事士の技能試験
電気工事士 技能試験の持ち物と工具(指定工具6点・使えない工具)
第二種電気工事士の技能試験では、電動工具以外のすべての工具を使え、ペンチ・ドライバー・電工ナイフ・スケール・ウォーターポンププライヤー・リングスリーブ用圧着工具の6点は必ず持参するよう指定されています。工具は貸出されず、試験中の貸し借りもできません。本記事は、電気技術者試験センターの令和8年度下期試験受験案内に基づく整理です。
公開日: 2026-10-18 / 最終更新: 2026-10-18 / 診断ルールの確認日: 2026-07-26
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必ず持参する指定工具6点
受験案内は、作業用工具は貸出ではないので自分で用意することとし、技能試験では電動工具以外のすべての工具を使用できると記載しています。そのうえで、作業に最低限必要と考えられる次の6点を「指定工具」として、必ず持参するよう求めています。
| 番号 | 指定工具 |
|---|---|
| 1 | ペンチ |
| 2 | ドライバー(プラス・マイナス) |
| 3 | 電工ナイフ |
| 4 | スケール |
| 5 | ウォーターポンププライヤー |
| 6 | リングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品) |
持参する工具の数量に制限はありませんが、作業用の机が狭いため、机上に置く工具は他の受験者に迷惑がかからないよう配慮するとされています。電線を一時的に束ねるクリップ等、手袋、工具を入れる腰ベルト等も使用できます。ただし、電線を束ねるクリップ等は試験終了までに必ず外す必要があります。
出題の範囲は、電線の接続、配線工事、電気機器及び配線器具の設置、コード及びキャブタイヤケーブルの取付け、接地工事などです。令和8年度の候補問題は No.1 から No.13 の13問で、試験時間はすべての問題について40分の予定と公表されています(令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について)。
リングスリーブ用圧着工具の規格
6点のうち圧着工具だけは、規格の指定があります。受験案内は、リングスリーブの圧着には JIS C 9711 に適合する圧着マーク(○・小・中・大の刻印)がリングスリーブに刻印されることが求められると説明しています。JIS の「屋内配線用電線接続工具・手動片手式工具・リングスリーブ用」(JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)で、握りの部分の色が黄色のものを使えば、この刻印が付くとされています。
これ以外の圧着工具で圧着し、リングスリーブに圧着マークが刻印されない場合は、欠陥の対象になると明記されています。1982年より前の JIS 規格の圧着工具もこれに含まれます。欠陥の判断基準そのものは技能試験で欠陥になる施工ミス(判断基準の12区分)にまとめています。
使えない工具・もの
受験案内の「使用を禁止しているもの」と、工具に関する注意事項に挙がっているものを分けて示します。
| 区分 | 使用できないもの |
|---|---|
| 電動工具 | 電動工具(充電式を含む)。電動機能付工具は、電動機能をOFFにして使う場合でも使用できない |
| 工具の加工 | 改造した工具(持ち手を延伸する、工具に書き込みをしているなど)、自作した工具、その他一般に販売されていない工具 |
| 測定・表示機能 | 回路計(テスター)等の計測機器、デジタル表示機能付工具(電子ノギス等) |
| 作業の補助用品 | 配付される保護板以外の下敷きや作業用シート類、ネジやリングスリーブを仮置きするための小箱や皿類 |
| 材料 | 支給された材料以外の材料 |
受験案内は、不正行為に当たる行為の例として、電動工具を使用した場合と、試験中に工具を他の受験者から借用した場合を挙げています。不正行為で失格になると試験結果通知書は送付されません。カッターナイフは怪我をする人がいるため、使用は自粛するよう求められています。
当日の持ち物と工具の扱い
技能試験の持参するものとして、受験案内は次の項目を挙げています(学科試験の筆記方式と共通の項目を含みます)。
- 各試験の受験票。忘れた場合や紛失した場合は、試験会場本部に相談するとされています。
- 顔写真付きの公的証明書。
- 筆記用具。受験番号・氏名の記入に使う HB の鉛筆または HB の芯を用いたシャープペンシル、プラスチック消しゴム、鉛筆削り、定規、色鉛筆・色ボールペン・蛍光ペン・マジックなどです。複線図は問題用紙の余白や、当日配付される保護板を使って描けます。
- 時計。電卓機能、スマートウォッチ等の通信機器の機能、アラーム音が出るものは使用できません。スマートフォンや携帯電話を時計として使うこともできません。
- ストップウォッチ。受験案内では「使用できるもの」に挙がっており、音が出ないものに限られます。眼鏡・ルーペも使用できるものです。
- 作業用工具(上の指定工具6点を含む)。
着席後と作業中の扱いは、受験案内で次のように説明されています。
- 着席後は、受験票と工具を机上に置き、携帯電話や通信機器の電源を切ってカバンにしまいます。
- 作業は椅子に座って行い、立ち続けると失格です。力を入れるときなど一時的に立つのは問題ないとされています。
- 支給材料は、監督員の指示に従って試験問題用紙の材料表と照合します。試験開始後に不良などを申し出ても、材料の交換には応じられません。
- 端子ねじ、リングスリーブ、差込形コネクタは、作業のやり直し等で不足した場合に申し出れば追加支給されます。追加支給しても欠陥の対象にはなりません。
次に確認すること
- 試験の日程と受験手数料は令和8年度の日程と受験手数料で確認できます。
- 技能試験の出題の考え方と学科試験の免除は試験科目と免除(一種と二種)にまとめています。
- 合格後の免状の申請は免状の交付申請の申請先と書類で確認できます。
公式窓口で確認する事項
本記事は一般的な制度整理であり、個別案件の法的判定、電気工事の施工・設計、申請書類の作成や提出代行を行うものではありません。持参する工具の規定は受験案内に記載された令和8年度下期試験の内容を整理したもので、試験回や年度によって変わる場合があります。受験する回の受験案内を、電気技術者試験センターの令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内と同センターの案内ページで必ず確認してください。
免状を取ったあとに電気工事業を始める場合は、回答を保存・送信しない電気工事業区分セルフチェックを使うと、新規開業時の4区分の目安を表示できます。