内線規程(JESC E0005)・電気工事士試験の出題範囲
内線規程とは(試験の出題範囲と省令・解釈との違い)
内線規程は法令ではなく、日本電気技術規格委員会(JESC)が承認した民間の自主規格です。電気技術者試験センターの令和8年度受験案内は、現場で業界規準として運用されている内線規程などを、試験の範囲内で必要に応じて出題すると書いています。省令・解釈との違いと、第一種・第二種の受験案内での書かれ方を整理します。
公開日: 2026-10-23 / 最終更新: 2026-10-23 / 診断ルールの確認日: 2026-07-26
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内線規程とは何か
内線規程は、電気設備の技術基準やその解釈を補完し説明する目的で作られた民間の自主規格で、JESCの規格番号は「JESC E0005(2022)」です。JESCは、民間規格を評価・承認する機関で、承認した規格を「承認規格(民間自主規格一覧)」として公開しています。内線規程はその電気設備の区分(JESC E****、「電気設備の技術基準」に関するもの)に載っています。
法令として技術基準を定めているのは省令であり、内線規程そのものが法令だという記載は、JESCの一覧にも受験案内にもありません。 一覧の説明は「技術基準やその解釈を補完し説明する目的で制定された民間の自主規格」です。
省令・解釈・内線規程の違い
| 文書 | 位置づけ | 受験案内での扱い |
|---|---|---|
| 電気設備に関する技術基準を定める省令 | 法令(経済産業省令) | 「電気設備の技術基準」として第一種・第二種ともに記載 |
| 電気設備の技術基準の解釈 | 経済産業省の審査基準 | 第一種・第二種ともに記載 |
| 内線規程 | JESCが承認した民間の自主規格(JESC E0005(2022)) | 第一種・第二種ともに記載 |
| 高圧受電設備規程 | JESCの規格として受験案内に記載 | 第一種の受験案内にのみ記載 |
省令と解釈の関係は電気設備技術基準の省令と解釈の違いで整理しています。解釈は、省令の技術的要件を満たすと認められる内容を具体的に示した文書で、内線規程とは別の文書です。
試験案内での書かれ方(第一種・第二種)
受験案内は、第一種・第二種のどちらも、内線規程を「業界規準として運用されている」規範と書いています。令和8年度下期の案内は、試験の範囲内で電気工事士として身に付けておくべき事項に限り、必要に応じて出題するとしています。あわせて、出題にあたって参照する資料を「電気設備の技術基準」(経済産業省令)、「電気設備の技術基準の解釈について」(経済産業省の審査基準)、内線規程(日本電気技術規格委員会)の順に挙げています。
- 第一種の受験案内は、内線規程に加えて高圧受電設備規程を挙げています。
- 第二種の受験案内は、挙げている規範が内線規程です。
- 参照資料には、JIS規格(電気用図記号のJIS C 0617シリーズなど)も別に挙がっています。
科目と範囲は電気工事士試験の科目と免除、第二種と第一種の工事範囲の違いは第一種と第二種の違いで確認できます。
JESCの一覧での位置づけ
JESCのサイトには、民間規格について2種類の一覧があります。1つは承認した民間自主規格の一覧で、内線規程はこちらに載っています。もう1つは、国の技術基準の解釈に関連付けられた、または直接引用された規格の一覧で、JIS規格や個別のJESC規格などが条文ごとに並んでいます。
- 解釈の前文は、省令の要件を満たす技術的根拠があれば、解釈に限定されず省令に適合すると判断すると書いています。
- 承認規格の一覧は、規格名と規格番号を載せるもので、内線規程の本文は掲載していません。
- 規格の本文は上の一覧には載っていないため、内容は書籍などで確認します。
この整理で言えないこと
- 内線規程の各条の内容(配線方法、電線の太さ、コンセントの数など)は扱いません。
- 個別の工事が内線規程に適合するか、電力会社の検査でどう扱われるかは判定しません。
- 試験で具体的に何問出るか、どの条が出るかは受験案内に書かれていないため扱いません。
- 内線規程の最新の改定状況は、JESCの承認規格の一覧で確認してください。
公式窓口で確認する事項
本記事は一般的な制度整理であり、個別案件の法的判定、電気工事の施工・設計、申請書類の作成や提出代行を行うものではありません。 試験の出題範囲は電気技術者試験センターの最新の受験案内で、規格の改定はJESCの一覧で確認してください。受験案内は電気技術者試験センター「令和8年度第二種電気工事士下期試験受験案内」、同「令和8年度第一種電気工事士下期試験受験案内」、 規格の一覧は日本電気技術規格委員会「承認規格(民間自主規格一覧)」、同「国の基準への引用規格など」です。
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次に知りたいことは、技術基準の位置づけは省令と解釈の違い、試験の合格基準は受験資格と合格基準、配線場所の用語は屋内配線・屋側配線・屋外配線の区別です。