機器・設備別の資格と登録の要否一覧(設置工事ガイド)
機器を取り付ける工事で電気工事士の資格が要るかどうかは、機器の名前では決まらず、配線に手を入れる作業があるかで分かれます。このページは、当サイトの設置工事ガイドで扱っている機器を、「配線に手を入れない場合」と「資格が必要になりうる作業」の2列で並べた一覧です。各行は個別ガイドの結論を要約したもので、詳しい条件と一次資料は各ガイドで確認してください。
公開日: 2026-10-21 / 最終更新: 2026-10-21 / 診断ルールの確認日: 2026-07-26
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一覧の読み方
電気工事士法は、資格が必要な作業をe-Gov法令検索「電気工事士法施行規則」で列挙しています。一方、軽微な工事や、コンセントにプラグを差すだけの作業は電気工事から外れます。条文の区分はコンセント・スイッチ・照明工事の資格と登録・通知の早見表と電気工事士でなくてもできる作業で整理しています。
この一覧に「不要」「要る」と断定する欄はありません。機種や設置場所、配線の状態で変わるため、最終的な判断は各ガイドの確認表と、所轄の都道府県・産業保安監督部への確認で行います。
キッチン・浴室・水まわりの機器
電源コードをコンセントに差す機種と、専用回路や直結の機種が混在します。
| 機器 | 配線に手を入れない場合の考え方 | 資格が必要になりうる作業 |
|---|---|---|
| ビルトイン食器洗い乾燥機 | 電源コードをコンセントに差して使う機器の本体取付けだけなら、電気工事に当たらない | 専用コンセントの新設や接地工事が加わる場合 |
| ビルトイン電気オーブン | 本体を電源コードで200Vの専用コンセントにつなぐ機種がある | 専用回路とコンセントの工事が加わる場合 |
| IHクッキングヒーター | 専用回路と漏電しゃ断器の設置が前提の機器 | 機器本体の端子接続に加え、電源側の工事が必要になる場合 |
| レンジフードファン | 電源コードとアース線を備えた交流100Vの機器が一般的で、本体の取付けとアース工事を分けて考える | アース工事など、電源側の工事が加わる場合 |
| 温水洗浄便座 | 電源プラグを既設のコンセントに差すだけなら電気工事に当たらない | コンセントの増設、埋込形コンセントの交換、接地極の埋設など配線に手を入れる場合 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 本体の設置と既設コンセントへのプラグの差込みは、資格が必要な作業になりにくい | コンセントの新設など、配線側の作業(条件は個別ガイドで確認) |
| 浴室暖房乾燥機 | 単相200V専用で、専用ブレーカーに直結する機種がある | 機器の取付けとは別に、電源側の工事が必要になる場合 |
| ガス給湯器 | 電源プラグをコンセントに差し込む作業と、アース線を機器に接続する作業は資格が不要な作業 | コンセントの新設など、配線に手を入れる作業 |
| エコキュート・電気温水器 | 機器本体の端子に電線をねじ止めする作業は、法上の扱いが分かれる | 専用回路やブレーカーなどの配線工事 |
| 電気温水器の交換 | 機器の端子に電源線をねじ止めするだけなら電気工事に当たらない | 200Vの電源回路やブレーカー、接地極に手を入れる場合 |
天井・壁・照明まわり
配線器具を天井や壁に取り付ける作業が入るかどうかで分かれます。
| 機器 | 配線に手を入れない場合の考え方 | 資格が必要になりうる作業 |
|---|---|---|
| シーリングファン | 既設の引掛シーリングに取り付ける場合は、天井の強度など別の条件を確認する | 天井に引掛シーリングがない場合の新設、劣化した引掛シーリングの取換え |
| 天井埋込形の換気扇 | 天井裏のVVFケーブルを本体につなぐ直結型が一般的 | 電源側の配線や接地極に関わる工事が加わる場合 |
| ライティングレール・ダウンライト | 引掛シーリングに差し込む簡易取付型は、メーカーが電気工事に該当しないと案内する方式がある | 天井に直付けする型とダウンライト |
| 調光・人感センサー・タイマースイッチ | なし(普通の壁スイッチの交換と同じ扱い) | 壁に埋め込むスイッチの交換 |
| インターホン・テレビドアホン | コンセントに差すだけの機種や電池で動く機種は、直結の作業が生じにくい | AC100Vの電源を親機へ直結する作業 |
| 住宅用火災警報器 | 電池式やコンセントに差し込むタイプは、配線に手を入れない限り電気工事に当たる場面は限られる | 家庭用電源(AC100V)の配線に直接つなぐタイプ |
| 誘導灯・非常用照明 | 消防設備士の資格は要らない | 配線工事が伴うため、電気工事士などの資格が必要 |
屋外・玄関・開口部まわり
本体や枠の取付けと、100Vの電源線をつなぐ作業を分けて考える機器が中心です。
| 機器 | 配線に手を入れない場合の考え方 | 資格が必要になりうる作業 |
|---|---|---|
| 屋外のセンサーライト・防犯灯・コンセント | 電池式・ソーラー式やコンセント差込み式のように配線作業が生じない製品は別 | 壁の電源配線につなぐ作業 |
| 防犯カメラ | カメラ本体の取付けと、電源の配線を分けて考える | 100Vの電源を壁や分電盤からカメラまで配線してつなぐ部分 |
| 電動シャッター | 本体を窓枠に取り付ける作業 | 100Vの電源線を屋内配線につなぐ作業 |
| 電動ロールスクリーン | 本体をブラケットに固定するだけの作業は電気工事に当たらない | 100Vの電源線やスイッチの配線をつなぐ作業 |
| 電動玄関ドア | ドア本体や枠の取付け、コンセントへのプラグの差込み | 100V電源の配線をつなぐ結線の作業 |
| 玄関ドアの電気錠 | ドアと枠への部品の取付け | AC100Vにつなぐ機器の取付け・配線工事 |
| 電動ゲート | 支柱や門扉の取付け | AC100Vの電源線を埋設して接続する配線作業 |
| 電気柵 | 出力電流が制限された電源装置から電気を供給される電気さくの電線の接続は、資格が必要な作業から除かれる | 上の条件に当てはまらない電線の工事 |
| LED看板・電飾看板 | 既存のコンセントに差し込むだけなら、資格が必要な作業として施行規則に挙がっていない | 電源の配線を新設・分岐する作業、配線器具を取り付けて電線をつなぐ作業 |
電源・設備まわり
分電盤側の配線や、発電・蓄電設備の規模によって扱いが変わります。
| 機器 | 配線に手を入れない場合の考え方 | 資格が必要になりうる作業 |
|---|---|---|
| EV充電設備 | 出荷された状態の充電ケーブルを既存のコンセントに差し込むだけの利用は、経済産業省のQ&Aが電気工事ではないとする説明に沿う | 専用回路の配線など、配線を伴う作業(条件は個別ガイドで確認) |
| V2H機器 | 機器本体の据付けと、家の配線に接続する作業を分けて考える | 家の配線や分電盤側の配線に接続する作業は、当たる場合がある |
| 家庭用蓄電池 | 電線を端子へねじ止めするだけの作業は、軽微な工事 | 上の軽微な工事に収まらない配線側の作業(条件は個別ガイドで確認) |
| 太陽光発電設備 | 50kW以上または高圧設備へ接続する発電所そのものは、電気工事士法・電気工事業法の対象から除かれる | 50kW未満で高圧設備へ接続しない設備の施工 |
| 感震ブレーカー | 簡易タイプ(ばね式・おもり式)は工事が不要 | 分電盤タイプ(内蔵型・後付型) |
| 井戸ポンプ | 配管やポンプ本体の据付けは別に考える。単相のポンプは電源プラグを専用コンセントに差し込む方式 | 漏電遮断器の取付けやコンセントの新設 |
| 浄化槽のブロワ | 浄化槽本体の設置は浄化槽法の浄化槽工事で、電気工事とは別の話 | 電源側のコンセントの新設や漏電遮断器の取付けなど、電線をつなぐ作業 |
| 業務用冷蔵ショーケース | 電源プラグで既設のコンセントに差すだけなら、電線の接続がなく電気工事には当たらないと読める | 専用コンセントや漏電遮断器を新設して配線する作業、D種接地工事 |
| 家庭用エアコン | 標準的な設置作業では電気工事士資格が不要 | 資格が不要でも、業として行う事業者は登録または開始届出が必要になる場合がある |
資格とは別に事業者の登録・通知を確認する
作業者の資格が不要な作業でも、電気工事に含まれる作業を反復・継続して請け負う事業者は、建設業許可がなければ電気工事業の登録、許可があれば開始届出(みなし登録)を確認します。資格と登録を分けて考える整理は資格と登録の違いにあります。
公式窓口で確認する事項
本記事は一般的な制度整理であり、個別案件の法的判定、電気工事の施工・設計、申請書類の作成や提出代行を行うものではありません。個別の工事がどの区分に当たるかは、電気工事業法の手続先である都道府県・産業保安監督部、または経済産業省の公式資料で確認してください。
扱う工事の範囲に応じた4区分の目安は、回答を保存・送信しない電気工事業区分セルフチェックを使うと表示できます。